基礎構造とシロアリ被害の関連性について③

基礎構造とシロアリ被害の関連性について③

布基礎とは

布基礎は立ち上がり部分だけで住宅を支える基礎です。

ベタ基礎が面で建物を支えるのに対し、布基礎は線で建物を支えます。

立ち上がり部分には強度が求められるため鉄筋コンクリートが使われます。

床下部分へもコンクリートを施工しますが、

中には鉄筋が入っておらず、厚さも数センチ程度で強度はあまりありません。

どちらかというと、布基礎のコンクリート部分は支えることよりも下に敷く防湿シートを抑える役割の方が大きいです。

地面からの湿気の影響を受けやすいため、床下防湿コンクリートが使われることがあります。

布基礎は立ち上がり部分と床下部分へ継ぎ目ができてしまう上、

地面に面している基礎の厚さが薄いためシロアリが侵入しやすいと言われています。

定期的に薬剤を散布し、シロアリ予防をする必要があります。

ベタ基礎と布基礎の比較

ベタ基礎と布基礎を比較してメリット・デメリットをしっかりと理解しましょう。

▶︎費用

ベタ基礎と布基礎を費用面で比較した場合、掛かる費用はベタ基礎>布基礎となります。

コンクリートの使用量が少なく資材費を少なくすることができるため、費用を抑えたい場合は布基礎を選ぶと良いでしょう。

▶︎強度

ベタ基礎と布基礎を強度で比較した場合、基本的にはベタ基礎>布基礎となります。

しかし、建物の特徴や地盤によって必要な強度が変わるため、条件によって適する基礎は異なります。

全体的に重たい建物や地盤が弱い場合はベタ基礎が適していますが、

局所的に重たい部分がある建物では、縦に支えることのできる布基礎の方が適していることもあるようです。

▶︎シロアリ対策効果

ベタ基礎と布基礎をシロアリ対策効果で比較した場合は、ベタ基礎>布基礎となります。

コンクリートが薄い布基礎はベタ基礎と比べると隙間ができやすくシロアリが侵入しやすい基礎と言えそうです。

また、布基礎にはシロアリが好む湿気が溜まりやすいという特徴もあります。

ただし、湿気対策は様々な方法があります。気になることがある場合は質問をしてくださいね!

まとめ:正しい対策でシロアリ被害を受けない基礎へ

どの基礎方法でも、正しい対策を行えばシロアリ被害のリスクを減らすことができます。

基本的には

◆シロアリを基礎部分に近づかせない

◆防蟻処理された資材を使う

◆定期な点検や調査

などを心がけましょう。

素人では判断が付かない専門的なことに関してはシロアリ駆除の業者と相談すると良いでしょう。

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