基礎構造とシロアリ被害の関連性について②

基礎構造とシロアリ被害の関連性について②

前回に引き続き基礎構造とシロアリ被害の関連性についてお知らせしたいと思います!

 

シロアリには硬い物にぶつかると上へ向かう習性があります。

ベタ基礎内部の床下空間へ侵入したシロアリは上へ上へと進み、

土台などの木材部分から柱を通って最悪の場合天井まで食害を引き起こします。

基礎断熱材には要注意

基礎断熱とは、基礎の立ち上がりに板状の断熱材を施工する工法です。

配管が凍結しないことや、床下エアコンを設置できる、

床下の気密性能を密性能を 確保できるなどの利点から主に寒冷地で使用される技術ですが、

その効果の高さから暖かい地域でも使われることがあります。

基礎断熱は快適な住居を作ることができますが、

実はシロアリにとっても快適な営巣場所になってしまう可能性があります。

シロアリは湿気があり温かく密閉された空間を好むため、

断熱材はシロアリにとって絶好の環境であると言えます。

基礎断熱材へのシロアリ被害は発見が難しく、

気づいた時にはすでに羽アリが発生し駆除が困難な状態になってしまうこともあります。

▶︎POINT

基礎断熱を採用する場合には、防蟻処理の施された断熱材を使う、定期的な調査などの対策が必要です。

調査の際には施工直後の写真を用意すると見逃しが少なくなりますのでおすすめです。

ベタ基礎のシロアリ侵入経路と防蟻処理

シロアリはベタ基礎へクラックやセパレータなどの繋ぎ目部分の隙間から侵入します。

この隙間はなぜ発生してしまうのでしょうか。

ベタ基礎の一般的な施工法である二段打ちは基礎部分と立ち上がり部分で分けてコンクリートを施工するため、

隙間が発生しやすく様々な問題を引き起こす可能性があります。

そのため、最近ではコンクリートを一度に流し込んで基礎を作る一体打ちという施工法が注目されているようです。

ただし、それぞれにメリットやデメリットが存在するのでよく検討する必要がありそうです。

▶︎二段打ち施工法の特徴

・シロアリなどの害虫が侵入しやすい

・浸水の危険性がある

・仕上がりの見た目が悪い

・施工が簡単

▶︎一体打ち施工法の特徴

・シロアリなどの害虫が侵入しにくい

・浸水が起きにくい

・仕上がりの見た目がきれい

・施工が難しい

2つの基礎構造の違いを理解して正しいシロアリ対策をしましょう!

基礎にはベタ基礎だけでなく布基礎と呼ばれるものもあります。どのような違いがあるのでしょうか。

二つの基礎を様々な観点から比較したいと思います。

広い視野で基礎を選定し、後悔のない選択をしましょう。

また、比較することによって基礎の構造も理解しやすくなります。

シロアリが侵入する原因を構造から理解して正しい対策を行いましょう♪

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