基礎工事とは? 〜後編〜
基礎工事の工程をご紹介!
では、基礎工事の工程は、いったいどのようにして進んでいくのでしょうか。
ここでは、多くの住宅で採用する「ベタ基礎」を例にとって、ご紹介いたします。
① 地縄を張る(遣り方工事)
まずは建物が土地の中のどの部分に建つのかがわかるように、縄やロープで印を付けます。
「遣り方工事」とも呼ばれています。
② 根切りをする(掘削工事)
基礎を入れるために、パワーショベルといった重機で基礎の底となる高さまで土を掘ります。
③ 砕石を入れる
「砕石」と呼ばれる細かく砕いた石を敷地全体に敷き、地面を転圧して地盤を固めます。
④ 防湿シートを敷き、捨てコンクリートを流す
その上に「防湿シート」を敷き、建物を建築する位置を間違えないように、印を付けるためのコンクリートを流します(捨てコンクリート)。
コンクリートが乾いた後、墨出し(基準線を引く作業)を行います。
⑤ 鉄筋を組む(配筋)
建物を建てる位置が定まったところで、鉄筋を組みます。
⑥ 外周の型枠を組み、ベース部分のコンクリートを打設
基礎の外周にコンクリートが漏れないように型枠を組み、ベース部分のコンクリートを打設します。
⑦ 基礎内部の型枠を組み、基礎内部のコンクリートを打設
ベース部分のコンクリートが乾いたら、内部の立ち上がり部分の型枠を組み、コンクリートを打設します。
⑧ 型枠を外し、雑コン・仕上げ
コンクリートの強度が出るまで養生したら、型枠を外します。
その後、仕上げ作業として勝手口や土間・給湯器置き場などのコンクリートを打設したり、不要なコンクリートを除去したりといった作業を行います。
⑨ 基礎の完成
こうして基礎が完成します! 地縄を張ってから基礎が完成するまでは、通常約1ヶ月半ほどかかります。